前回に続いて、A-book(Aブック)、B-book(Bブック)のお話をしていこうと思います。
上級編のお話になりますが、初心者の方にこそ読んでもらいたい内容ではあります。
A-book(Aブック)、B-book(Bブック)が何かわからないって方は、まずは前回のブログを参照ください。
⇒【超重要】A-book(Aブック)、B-book(Bブック)とは?
この記事を読むと単純にA-bookが良くて、B-bookは悪いみたいな認識をされたり、B-book=詐欺とそもそも誤解されていたりする方に向けて・・
今回はB-book(Bブック)に焦点を充てて、メリット・デメリットについて解説していきます!
B-book(Bブック)の特徴
B-book(Bブック)の特徴をおさらいします。
B-book(Bブック)は、顧客の注文をインターバンク(実際の市場)に流さずに、FX会社内で相対取引しています。
顧客とFX会社が「利益相反」の関係にあるのが、B-book(Bブック)の特徴です。
FXは負けているトレーダーの方が多いため、FX会社が儲かりやすいという理由からこの方式を採用しています。
B-book(Bブック)は、全くインターバンクに注文を流していない訳ではありません。
FX会社の中にDD(ディーリングデスク)と呼ばれる部署があり、そこがインターバンクに注文を流すか流さないかの判断をしています。
例えば大きく勝つトレーダーが顧客に存在すると、FX会社は大きく損失を被ることになります。
そのリスクを回避するため、常勝トレーダーや大口などの注文はインターバンクに流しています(ヘッジ取引)。
なのでB-book(Bブック)は、DD方式とも呼ばれています。
B-book(Bブック)のメリット
「B-book(Bブック)=悪や詐欺」と誤認されている方もいるかも知れませんが、B-book(Bブック)方式を選ぶことでの顧客のメリットもあります。
メリット①B-bookの方が、スプレッドが安定している
スプレッドは、簡単に説明するとFX会社に取引時に支払ってる手数料です。
⇒スプレッドとは?
B-book(Bブック)は、スプレッドを狭かったり、固定で提示することが可能です。
まずA-book(Aブック)のような、インターバンク直結で取引を行う場合・・
顧客とFX会社間で発生する手数料以外に、カバー先の銀行・金融機関での手数料、インターバンクで発生するスプレッド(※流動性の低下による取引相手がいない)がコストとしてかかります。
※流動性によってスプレッドが広がる理由に関しては、今後別記事で詳しく解説します。
しかしB-book(Bブック)の場合、インターバンクへ注文を流さなくても良いため、手数料やインターバンクでのスプレッドを削減できます。
また自社の顧客同士の注文を相殺することができます。
「100円で買いたい」顧客の注文に対して、「100円で売りたい」顧客の注文で約定させることができ、インターバンクに注文を流した時のコストを削減できます。
最低限のスプレッドを提示しているFX会社は、B-book(Bブック)方式だと考えられます。
メリット②B-book(Bブック)の方が約定力が高い
約定力が高いのも、B-book(Bブック)のメリットです。
B-book(Bブック)の方が高いレバレッジをかけれる
B-book(Bブック)は、高いレバレッジをかけることができるので、少ない資金でも大きく利益を出せる可能性があります。
レバレッジ500倍とか888倍などは、B-book(Bブック)のFX会社です。
A-book(Aブック)の会社は、基本的にはレバレッジ100倍まで(前は200倍までだった?)とレバレッジに制限がかかっています。
レバレッジの制限は、FX会社がある国の法律に準じます。
日本国内はレバレッジ最大25倍までという規制がかかっているので、A-book(Aブック)とは関係ないです。※国内FX会社は、おそらく全部B-bookです。
B-book(Bブック)のデメリット
B-book(Bブック)のメリットを見て、いいなと思う部分もあったのではないでしょうか。
今度はB-book(Bブック)のデメリットについて、解説していきます。
B-book(Bブック)の提示するレートは不透明?
A-book(Aブック)は、インターバンクでの取引レートが基準になりますので、透明性の高いレート・チャートです。
それに対して、B-book(Bブック)はDD(ディーリングデスク)が、レートを決めることができるので不透明な部分があります。
もしかすると顧客にとって、不利なレートを提示されている可能性があります。
家電量販店で、同じ商品でも価格に違いがあるのと同じです。量販店側で、売値を決定することができます。
各FX会社によって、若干レートが異なるのはそれが理由です。
※FX会社側にもモラルや評判なども関わりますので、むちゃくちゃなレートを提示されることは基本あり得ません。
取引方法制限・口座凍結・出金拒否のリスク
B-book(Bブック)は利益相反の関係にありますので、FX会社によって取引量に制限をかけている会社もあります。
また勝ち過ぎると口座凍結されたり、出金拒否されることもあります。
検索するとそういった事例がたくさん出てきます。
「ふざけんなよ!」と思われるかも知れませんが、FX会社も利益を出さないと運営を続けていけません。
結局、倒産するとそもそも出金もできなくなりますので、FX会社に利益を出してもらいながらトレーダーも取引を行わなくてはいけません。
口座凍結や出金拒否は稀なケースです。
ただ「そういったリスクもありますよ」というのを知っておきましょう!
B-book(Bブック)では、「無知なカモ投資家の損失が収入源になっている」ということを忘れないでください。
また勝ちトレーダーも負けているトレーダーがいるから、利益を出すことができるのです。
相場の世界というのはそういうものです。
「B-book=詐欺」ではない
本当に詐欺的なFX会社も実在します。
※これは判断することが難しいです。
でも決して「B-book=詐欺」という認識にはならないでください。
悪質な詐欺FX会社は、もうB-bookとか関係なく詐欺ですので、そういう会社に登録しないように気を付けましょう。
見分ける方法は難しいです。口コミなどで情報を集めるしか方法はないですね。
SNS全盛時代ですので、むちゃくちゃな取引をする悪質なFX会社は、淘汰されていきます。
健全な運営をしているFX会社もありますので、詐欺かどうかで神経質になり過ぎる必要はないと思います。
B-book(Bブック)のメリット・デメリットのまとめ
B-book(Bブック)についての理解が深まりましたでしょうか?
詐欺的なリスクを除くと、取引する上でのメリットが多く、デメリットは少ないです。
A-book(Aブック)よりも取引の制限が少なく、B-book(Bブック)は取引がやりやすいんです。
またどこからFX会社に登録するのかも重要になって来ます。
※いろいろなブログがFX会社を紹介していますが、そこがFX会社に意見を言えるか、大口とつながっているかはとても重要です。
FX会社も大口の顧客は大切にしたいので、大口からの紹介でFX会社に登録すると資産を守ってもらえることがあります。
A-book(Aブック)は会員制だったりするのも、それが理由です。
当ブログでもグリップさせていただいているA-book(Aブック)のFX会社、B-book(Bブック)でも狙われにくい口座開設もご紹介することができます。
ここに関してはオープンな記事ではどうどうと書けませんので、興味がある方はLINE@にて問合せください。
投資のカモにならないために、しっかりとリスクを理解して、回避していきましょう(^^)/
ではではーーーーー