いよいよA-book(Aブック)、B-book(Bブック)について解説します。
上級編の内容になって来ますが、初心者の方こそ知っておいてもらいたい知識です。
FX会社を選ぶ上での大事な判断基準になると思います。
そしてここを知っておかないと最終的に、搾取される(カモられる)側になってしまいます。
今回はかんたんバージョンで解説しますので、しっかりと着いてきてください!!
インターバンクについて
Abook(Aブック)、Bbook(Bブック)を説明する前に、まずはインターバンクについて解説します。
そのお気持ち、よくわかります。
ただインターバンクを知らないと話が進めませんので、着いてきてください!!
インターバンクとは、「銀行間取引」という意味で、銀行間で行われる「為替取引」のことを指します。
銀行や金融機関のみが参加できる市場で、インターバンク市場とも呼ばれます。
一般の投資家は参加できません。
銀行はインターバンクで、必要な資金の調達(両替)を行います。
FX会社は、自社が取引している銀行(金融機関)にお客様の注文を流します。
FX会社と取引にある銀行(金融機関)のことを「カバー先」の銀行・金融機関などと言います。
カバー先の銀行(金融機関)は、FX会社からの注文をインターバンクに流します。
①FX会社からカバー先の銀行に円が送られます。
↓
②カバー先の銀行は、インターバンクに円が送られます。
↓
③インターバンクからカバー先の銀行にドルが送られます。
※銀行間で円とドルが取引(両替)。
↓
④カバー先の銀行からFX会社にドルが送られます。
FX提示される「為替レート」は、インターバンクでの取引が価格が基準になっています。
インターバンクの役割が、なんとなく理解できましたでしょうか?
A-book(Aブック)、B-book(Bブック)とは?
それではA-book(Aブック)、B-book(Bブック)についての解説を行っていきます。
A-book(Aブック)、B-book(Bブック)は、FX会社の取引の方式のことです。
AとBの特徴について、かんたんに解説してきます。
A-book(Aブック)とは?
A-book(Aブック)の取引は、図のような流れで取引が行われます。
↓
②FX会社は、その注文をカバー先の銀行へ。
↓
③カバー先の銀行は、インターバンクで取引を行います。
↓
④それからFX会社に注文の結果が届きます。
B-book(Bブック)とは?
それではB-book(Bブック)とは、どのような方式なのか?
B-book(Bブック)を採用しているFX会社は、基本的に顧客からの注文をインターバンク(カバー先の銀行)に流しません。
顧客の注文は、FX会社との直接の取引になります。これを相対(あいたい)取引と言います。
どういうことかと言うと、顧客が円でドルを買う場合、円をFX会社に支払って、FX会社が同等のドルを渡します。
自社でまかなえない量の取引の際に、カバー先の銀行に注文を投げ、インターバンクで調達(両替)します。
FX会社の中にDD(ディーリングデスク)という役割があり、インターバンクに注文を通すかを決定しています。
実は大半のFX会社は、このB-book(Bブック)方式の採用しています。
※B-book(Bブック)のことをDD方式とも言います。
B-book(Bブック)方式にする理由は?
ここまでの話を聴いて、こんな疑問が生まれていませんか?
B-book(Bブック)のFX会社は、顧客が負けた方が儲かる?
B-book(Bブック)のFX会社は、顧客の負けた分がそのまま利益になる仕組みになっています。
いきなり怖いこと言いますが、説明していきますね。
どういうことかと言うと…
B-book(Bブック)は、インターバンクに注文を通さず、顧客とFX会社が相対取引しています。
顧客が100円で買った通貨を105円で売った場合、5円の利益が発生します。
その変わりFX会社は、100円で売った通貨を105円で買うことになるので、5円の損失が発生します。
・顧客が損失を出すとFX会社に利益が発生する。
顧客とFX会社は、『利益相反』の関係になっています。※インターバンクに注文を流せば、利益相反にはなりません。
なぜそれをしないのか?
――――その方が儲かるからです。
FXはほとんどの人が負けている。
ってよく聞きますけど、本当にその通りで・・
ほどんどのトレーダーが利益を出せずに勝手に負けて、それがそのままFX会社の利益になります。
こんな広告を見たことありませんか?
「入金ボーナス〇〇万円!!」
「今なら入金100%ボーナス!!」
こんな感じにキャンペーンで新規顧客を集めて、「顧客が負ける」のを待っています(笑)
今、「怖っ」って思いました?
僕も最初に知った時は、ゾッとしました。
インターバンクに注文を通すかどうかは、DD(ディーリングデスク)次第です。
・負けトレーダーのオーダーは、相対取引で自滅するのを待ちます。
B-book(Bブック)のレートは不透明?
続いて・・B-book(Bブック)で提示されるレートは、不透明という疑惑があります。
FX会社が提示するレートは、DD(ディーリングデスク)が決定できます。
そのためインターバンクが提示しているレートよりも、顧客にとって不利なレートを提示することもできます。※FX会社にとっては、有利なレートです。
インターバンクで100円で買った通貨を、顧客には101円で売ることもできちゃいます。※あくまでも例で、さすがに1円単位の誤差はありえないです(笑)
やりたい放題できちゃいます(笑)
B-book(Bブック)は、詐欺なのか?
B-book(Bブック)のびっくりするような事例を2つ紹介しました。
A-book(Aブック)の場合は・・
A-book(Aブック)の利益は、顧客の損失ではありません。
顧客の注文は、そのままインターバンクに流れて取引されるので、顧客が儲けても負けてもFX会社には関係ありません。
取引をする度に発生する取引手数料が、A-book(Aブック)の利益になります。
そのため顧客の取引量が増えることが、A-book(Aブック)の利益が増えることにつながります。
トレーダー(顧客)が勝ち続けることが、FX会社にとっての繁栄にもつながるという理想的な関係になっています。
A-book、B-bookとは?のまとめ
今回の記事を読んで・・
・B-book(Bブック)=悪!
という認識になったかも知れませんが・・違います!!
A-book(Aブック)、B-book(Bブック)、それぞれメリット、デメリットが存在するんです!!
記事が長くなったので、今回はここまでしか書いていません。
今後、このA-book/B-bookについては、深掘っていこうと思います。
特にFX初心者の方に、こういう仕組みがあるっていうことを知ってもらいたくて、かんたんに書きました。
ここは本当に大事なのでしっかりと学習していきましょう!
FX会社がA-bookなのかB-bookなのかは、表から見てもわからないようになっています。
見分け方のコツもあるのですが、会員制でA-bookを利用できるなど、実は奥が深いんです。
当ブログでも、会員制のA-bookのFX会社をご紹介することもできます。
A-book紹介希望の方は、LINE@にお問合せください(^^)/
今日はここまで!
ではでは―――――
前回に続いて、A-book(Aブック)、B-book(Bブック)のお話をしていこうと思います。 上級編のお話になりますが、初心者の方にこそ読んでもらいたい内容ではあります。 A-book(Aブック)、B-book(Bブック)が何かわからない[…]